入院が必要な痔の手術

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内痔核の根治術

結紮切除術(半閉鎖式)

内痔核を根治させるための手術です。
内痔核へ血液を送っている血管を糸で結紮した後、切除します。
内痔核の大きさ、形、状態に関わらずフレキシブルに対応することが可能です。
術後、しばらく排便時に痛みや出血がありますが、通常、1週間から10日程度で治まります。

切れ痔(裂肛)の根治術

側方皮下内肛門括約筋切開術(LSIS)

切れ痔(裂肛)は、排便時の痛みなどが原因で内肛門括約筋の緊張が強くなり慢性化して場合があります。
これを改善するために、内肛門括約筋の一部をメスで切開して緊張を緩和させます。
この時、肛門ポリープや皮垂(スキンタッグ)がある場合にはこれらも切除します。
内肛門括約筋の緊張が取れることで快方へ向かい、排便時の痛みも緩和されます。

皮膚弁移動術(SSG)

皮膚弁移動術(SSG)とは、切れ痔の部分や硬くなった肛門部分を切除して、狭窄を緩めた後、切除した部分と皮膚を縫合し、その外側に皮膚弁を作って肛門管内に移動させる方法です。

基本的に当院では切れ痔に対して「側方皮下内肛門括約筋切開術(LSIS)」を行っていますが、慢性化していて瘢痕が強く、肛門が硬くなっていたり、肛門狭窄を起こしていたりする場合には皮膚弁移動術(SSG)を行います。

あな痔(痔瘻)の根治術

瘻管切開(fistulotomy)

直腸と肛門まわりの皮膚を繋ぐトンネル状の管(瘻管)の前壁を切開して開放創にして、後壁は残しておく方法です。
処置がシンプルなので手術時間が短く、高い根治性が期待できます。

瘻管摘出(fistulectomy)

痔瘻の入口(二次口)から出口(原発口)に向かって瘻管を切除・摘出する方法です。
瘻管の組織が温存しやすく、摘出後の変形や機能障害を防ぐことが可能です。
ただし「瘻管切開(fistulotomy)」よりも手術時間が長く、再発リスクも高いと言えます。