先週の土曜日(6月17日)に近畿肛門疾患懇談会の世話人会議と懇談会がありました。
3時から世話人会、それに引き続いて4時から懇談会がありました。今回で109回目になります。
今回のテーマは「皮膚病変を伴う肛門疾患」でした。肛門科の外来では、「肛門がかゆい」とか、「肛門にぶつぶつができた。」とか、肛門周囲の皮膚の病気や症状を訴えられてこられる患者さんは多いです。今回の懇談会では、そういった皮膚病変の写真を多く見せていただき、とても勉強になりました。一回みたら忘れられない病変。似たような皮膚の症状や形態をしていても違う病気。など、やはり数多く見るということはとても大切なことだと思います。
私も昔、肛門の皮膚炎で痒くなったことがあります。私は小さい時からトイレのあと、ごしごしトイレットペーパーで何回も拭いていました。私の皮膚炎の原因はこれで、このことを注意して、軟膏をつけたら良くなり、ぶりかえしていません。肛門がかゆくなる原因の多いものには次の四つがあります。
1)入浴した時に石鹸でタオルでごしごし洗う。
2)私のようにトイレットペーパーでごしごし拭く。
3)最近多いのが、洗浄便座の温水で強く洗う。
4)消毒してしまう。
この四つが多い原因です。三つ目の洗浄便座で強く洗うことですが、強い水圧で肛門を洗うことで、肛門に傷がついたり、直接肛門に温水が強くあたると、肛門の中に温水が入っていってしまいます。入った温水はあとから出てきて、肛門がただれたり、洗ったつもりが逆に汚れたりしてしまうことがあります。洗浄してもいいのですが、あまり強く洗わず、さっと洗ってトイレットペーパーで軽くふくがいいのではないかと思います。
私も肛門の皮膚炎になり、痒かったですが、軟膏をつけて治りました。まだぶりかえしていません。私が治るのだから肛門が痒い方はよくなると思います。