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院長インタビュー

院長インタビュー

日帰り・入院手術どちらにも対応
それは「治療の選択肢」を広げることに繋がる

渡邉医院の痔の手術の特徴は?

工夫を凝らしてできるだけ痛み・出血を抑えるようにしたり、適切な診断のもと、最良と思われる治療方法をご提案したりするなど色々な特徴が挙げられますが、やはり一番の特徴は病床数19床の入院設備ではないでしょうか。

19床の有床診療所として日帰りだけでなく、入院による手術も受けられることは、患者様の「治療の選択肢」を広げることに繋がります。

「治療の選択肢を広げる」とは具体的にどういうことでしょうか?

入院設備がない医院の場合、当然日帰り手術しか行えませんし、当日のうちにお帰りいただけるようにしないといけませんので、治療方法の幅が狭まってしまいます。
一方、入院設備があれば日帰り・入院のどちらにも対応できますので、治療方法の選択に制限が生じにくいです。
また病気の状態や患者様のご要望などに応じて、「入院による手術で根治を目指しましょう」「日帰り手術で対応しましょう」というように、フレキシブルに対応することもできます。

大切なのは「患者様が何をお求めになるか?」であって、「医院側が何を提供できるか?」ではないと考えています。
医院の都合で治療方法の選択肢に制限をかけることなく、患者様がお求めになる治療をしっかりご提供するようにすることが大事だというわけです。

歴史が織りなす風情・温かみがある入院設備
「自分のための時間」が生まれる空間

木造和風・町屋造りの入院設備も特徴の1つですよね?

老朽化にともない平成10年(1998年)に改築したのですが、旧渡邉医院が保っていた木造和風の町屋造りの雰囲気はそのままに、長い歴史が織りなす風情と温かみを感じていただける内装となっております。

良い意味で病院らしくない雰囲気に溢れていて、入院患者様はよく「田舎に帰省したみたい」「親戚の家に遊びに来たみたい」とおっしゃります。
通常のベッドだけでなく、畳敷きの個室もご用意していますので、「畳の方が落ち着く」というご年配の方にも好評です。
小さなお子様連れでの入院も可能ですので、子育て中の方でも安心です。

入院中、皆様どのようにお過ごしになられていますか?

「入院」という言葉からイメージされる雰囲気と違い、皆様、とてものんびり過ごされています。
先ほどお話ししたように、赤ちゃんと一緒に入院されるお母様もおられますし、普段は忙しくてなかなか読めなかった本をたくさん持ち込まれる方もおられれば、DVDプレーヤーで映画をご覧になったり、パソコンを持ち込まれてお仕事されたりする方もおられます。

術後、良好な経過が得られやすくなることもそうですが、こうして「自分のための時間」が作れることも入院による手術を受けるメリットだと思っています。
ご自宅だと買い物に行かなければいけなかったり、食事の用意をしなければいけなかったりして、なかなか「自分のための時間」は生まれません。
できるだけ療養しようと思っても、なかなか上手くいかず、ついつい「普段の生活」にとらわれてしまうものなのです。

のんびりとした時間は術後の痛みを抑えて
忙しい日々を送る心を癒してくれるはず

日帰りと入院とでは術後の痛みも違ってきますか?

違ってくると思っています。
以前、日帰り手術を受けられた方、また1~2泊程度の短期間の入院で手術を受けられた方と、1週間程度の長期入院をされた方の痛み止めのお薬を飲む回数を比較したことがあるのですが、1週間、ゆっくり入院された場合の方が回数が少なかったという結果が出ています。

日帰り手術の方が楽に思えるかもしれませんが、ご帰宅後の通院が必要ですし、ご自宅で患者様ご自身に患部をケアしていただかなくてはいけません。
また、出血などの予期せぬトラブルに迅速に対応するのが難しくなります。

ですが、入院による手術なら医師に術後の経過を診てもらえるので安心ですし、ケアはスタッフが行いますので傷を治すことに専念していただけます。
また、食材を買いに行ったり、食事の準備をしたりする必要もありませんので、日常生活の忙しさから離れてのんびりお過ごしいただけます。

入院は患者様の「心のケア」にも繋がる?

そうだと思います。
お仕事などでとても忙しい毎日を送られている方には、病気の治療とは別の意味で「のんびりさせてあげたいな」と思うことがあります。

1~2日でも、今の生活から切り離されて何も考えない時間を作ることはとても大事で、入院することはその良いきっかけだと言えます。
これは肛門科だからこそ言えることで、内科などの重篤な疾患のために入院している場合、なかなかこのような余裕は生まれません。
ですが肛門科の病気は基本的に命に関わるようなものではありませんし、局所麻酔で手術しますので、そういう「自分の時間を作る」という余裕が生まれるのです。
もちろん、病気にならないのが一番ですが、入院生活をそういう風にとらえるのも1つの考え方だと思います。

ただ、そうして入院した場所が「いかにも病院」といった場所ではなかなかくつろげないでしょうが、幸い当院の入院設備は「親戚の家」ですので(笑)、くつろいでお過ごしいただけます。

病気は頑張って治すものではない
日々の喧騒から離れてストレスのない時間を

サイトをご覧の方へお伝えしたいことは?

「病気は頑張って治すものではない」ということです。
日帰り手術だと患者様に色々頑張ってもらわないといけなくなりますが、入院による手術ならその「頑張り」は医師やスタッフに任せることができます。

先ほど入院期間と鎮痛薬の関係についてお話ししましたが、痛みと傷の治癒期間についても調べたことがあって、痛みが少ない方の方が傷の治りが良いという結果が出ています。
ですので、入院してしっかり痛みを取り除いておいた方が、その後の治りは良いと言えます。
そしてストレスと痛みも密接な関係にありますので、入院によって忙しい毎日から離れて、ストレスのない時間をお過ごしになられることをおすすめします。

その方がきっと、お体にとっても心にとっても良い結果に繋がるはずです。