術前・術後の注意点

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痔の手術を受けられる方へ

術前にご注意いただくことは特にありません

術前にご注意いただくことは特にありません

痔の手術を受けられる前、特にご注意いただきたいことはございません。
食事制限もなく、いつも通りお食事していただけますし、下剤を服用していただくようなこともございません。
普段の生活を送られたまま、事前にお伝えした手術日に当院へお越しください。

術後、ご注意いただきたいこと

便の調子を整えましょう

術後、一番ご注意いただきたいのは「便の調子」です。
術後はどうしてもしばらく痛みや出血が続きますが、それが心配なあまり便を排泄できずにいると、良好な予後に繋がりません。
ですので、患者様には「手術後3日間のうち、1回は排便してください」とお伝えしています。
どうしても便が出ないようでしたら、お早めに当院へご相談ください。

術後、ほとんどの方が同じ経過をたどられています

術後、しばらく痛みや出血が続きますが、過度にご心配いただく必要はないと言えます。
当院では手術を受けられた患者様にいつもアンケートをお願いしていて、その統計を調べたところ、「術後1週間から10日間程度で排便時の痛みが取れ、2週間で傷口が8割程度治り、3週間後には完治する」というようにほとんどの方が同じような経過をたどられています。

また排便時に痛み・出血があっても、一度出してしまうと「なんだ、こんなものか」となり、次からはもっと楽に排便できるようになるものです。
ですので、術後の痛み・出血をあまり心配なさらずに、術前と同じかそれ以上の良い排便習慣を作り上げるようにしましょう。

良い便を出して再発を予防しましょう

なかなか便が出ず長時間いきんでしまったりすると、肛門に負担がかかり病気の再発を招いてしまう恐れがあります。
それを防ぐためには「十分な水分」「食物繊維」「便の量を増やす」という3つのポイントに加えて、「正常な腸の働き」が重要で、これらがクリアできれば硬すぎず、軟らかすぎない良い便が調子よく出せるようになります。

ただし、水分や食物繊維、便の量を増やすということは普段の食生活の見直しなどによってクリアしやすいのですが、腸の働きを正常にするのが難しく、これは生活リズムの乱れやストレスなどの影響を受けやすいためです。
そうした影響により下痢・便秘になると、それがまたストレスの元となり、さらに便の調子を悪くするという悪循環に陥ってしまいます。

ストレス社会と言われる今、ストレスの影響を受けずに生活を送ることは難しいでしょうが、ストレスとの上手な付き合い方を身に付けて、できるだけ腸の働きを正常にするように心がけましょう。
この「正常な腸の働き」さえクリアできれば、きっと良い便が調子よく出せるようになるはずです。

「おかしいな?」と思った時はすぐに受診してください

術後、「おかしいな?」と思うことがあった時には、すぐに受診するようにしてください。

電話ではなく、できるだけ直接ご来院いただくようお願いいたします。

電話口だと状況が詳しく把握できませんし、当然、適切な処置も行えません。電話でもある程度の状況は分かりますが、例えば術後の出血の場合、止血処置が必要な出血なのか、そのまま様子をみていい出血なのかを判断するにはやはり電話だけでなく、直接診察する必要があります。

大きなトラブルが起こらないよう細心の注意を払って手術しておりますが、万が一、何か起こった時にはそのまま放置せずにお早めに当院へお越しください。