入院による手術をおすすめする理由として、「術後の治りの良さに繋がる」ということが挙げられます。
人間の体からは日中、傷の治りを抑制するアドレナリンが出ているため、夜間に傷は治ると言われています。
そのため、入院して夜のんびりお過ごしいただくことは、術後の治りの良さに繋がります。

ご自宅だと食事の用意などでなかなかゆっくり過ごせないものですが、入院すればそうした家事から解放されて、しっかり傷を治していただけます。

日帰り手術の場合、ご自宅で患者様ご自身に傷のケアをしていただかなくてはいけませんが、入院による手術ならそうしたケアは医師・スタッフが行います。
専門的なケアがきちんと受けられることは、その後の傷の治りを良くします。

入院して手術を受けられた患者様の中には、「自宅に帰ってきてから方が痛む」と言われる方もおられますが、それはご自宅では入院中と同等のケアを行うことは難しく、またずっと安静にしていられないことが関係しているのではないかと思います。
お子様の世話、食事の用意、掃除などでばたばた動きまわっていると、どうしても痛みを感じやすくなるものです。

ただそうした場合でも、これまでの経験・データから「術後の痛みは1週間程度で治まる」ということがわかっていますので、その方が2泊3日で入院されていたなら、「あと3日もすれば楽になるはずですよ」とお伝えするようにしています。

日々の喧騒から離れてストレスの少ない環境に身を置くことは、術後の痛みの緩和に繋がりますし、良好な予後が得られやすくなるとも言えます。
当院の入院設備なら木造和風の町屋造りの温かみのある雰囲気の中、仕事や家庭のことを忘れてのんびりとした時間がお過ごしいただけます。
その結果、術後のお体を休めるだけでなく、忙しい毎日に疲れた心の癒しにも繋がると思っています。

万全を期して手術を行っていますが、それでも予期せぬトラブルが起こることもあります。
そうした場合、日帰り手術だと迅速に対応するのが難しくなりますが、入院による手術ならすぐに対応できます。
また大きなトラブルでなくても、気になることがある時にはすぐに医師・スタッフに伝えられますので安心です。