「トイレの時、痛みはないけど血が出る…」
こんな症状がある時は?
- トイレの時、痛みはないけど血が出る…
- たくさん出血する
- 勢いよく鮮血が出る
- お尻を拭くとトイレットペーパーに血が付く
もしかしたら「内痔核(いぼ痔)」かもしれません
排便時、肛門は痛くないのに出血があるような時は、内痔核(いぼ痔)かもしれません。
排泄される便が内痔核に当たり、出血している可能性があります。
ただし、排便時に内痔核が擦れて出血しているだけで、肛門内で常に出血が起こっているわけではありませんのでご安心ください。
(※いぼ痔について詳しくはこちら)
ただし、次のような場合はすぐに病院を受診しましょう!
次のような出血がある場合、大腸炎(感染性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性大腸炎など)、大腸憩室炎、大腸ポリープ、大腸がんの恐れがありますので、すぐに病院を受診するようにしてください。
- 血の塊が下痢のような状態で出る
- 鮮やかな色ではなく、黒っぽい色の血が出る
- 何度も下痢のような状態で出血する
- 血に粘液が混じっている
「トイレをすると肛門が痛む…」
こんな症状がある時は?
- トイレをすると肛門が痛む…
- トイレ後もしばらく痛む…
- いつも肛門が痛い
もしかしたら「切れ痔(裂肛)」かもしれません
排便時、またそれ以外の時も肛門が痛むような時は、切れ痔(裂肛)かもしれません。
便秘による硬い便や、下痢などが肛門の皮膚を傷つけて痛みを引き起こしていると考えられます。
痛みだけでなく出血することもあり、通常、出血量は少量ですが、なかには滴り落ちるような量の出血が起こることもあります。
(※切れ痔(裂肛)について詳しくはこちら)
切れ痔(裂肛)以外にこんな病気の可能性も!
血栓性外痔核
肛門まわりの静脈で血栓(血豆)ができ、腫れや痛みが生じます。
肛門周囲膿瘍
細菌感染が原因で肛門まわりに膿が溜まり、腫れや痛み、発熱を引き起こします。
肛門周囲膿瘍が治まった後も、膿の排出によりできたトンネル状の管が残ることをあな痔(痔瘻)と言います。
肛囲皮膚炎
肛門の拭き過ぎや、シャワー付きトイレによる洗い過ぎなどが原因で、肛門まわりの皮膚がただれた状態です。
ヒリヒリとした痛みや、強いかゆみなどの症状が現れます。
「トイレの時、肛門から何か出てくる…」
こんな症状がある時は?
- トイレの時、肛門から何か出てくる…
- いぼのようなものが出る
- いぼが出てくるが、押し込むと戻る
- 常に肛門から異物が出ている
トイレの時にいぼが出てくるが、押し込むと戻る場合
次のような病気の可能性があります。
病院を受診してきちんと診断を受けるようにしましょう。
- 内痔核(いぼ痔)
- 切れ痔(裂肛)による肛門ポリープ
- 直腸ポリープ
- S状結腸ポリープ
- がん
常に肛門から異物が出ている場合
次のような病気の可能性があります。
病院を受診してきちんと診断を受けるようにしましょう。
- 血栓性外痔核
- 切れ痔(裂肛)による皮垂(スキンタッグ)
- 内痔核(いぼ痔)による皮垂(スキンタグ)
- 肛門部の疣贅(ゆうぜい:ウイルス感染でできるいぼ)
- 肛門部の尖圭コンジローム